1954年、陸のエクスプローラ、海のサブマリーナの次に登場したのが空のGMTマスターです。
24時間針と回転ベゼルを使い2つのタイムゾーンの時刻を知ることができる初のモデルです。
昼夜をはっきり区別できる赤と青のツートンのベゼルは、独特で新鮮な印象を与えました。
GMTマスターは、1960年代にパンナム航空のパイロットウォッチとして正式に採用され、
航空会社採用と言うことで発売当初から人気は高かったようです。
1983年には短針を単独で動かせるようになったGMTマスターII (Ref.16760)が登場します。
このモデルから、3つのタイムゾーンを知ることができるようになりました。
1990年には防水性能が50m〜100mにアップし、風防にプラスティックからサファイヤクリスタルに変更された
Ref.16700が登場し、1999年に生産が終了となります。
そして、GMTマスター II (Ref.16710)が登場します。
赤黒ベゼル、赤青ベゼル、黒ベゼルがラインアップされ不動の人気を獲得しています。
オーバーホールの際など色違いにベゼル交換できるのもうれしいポイントですね!!
今ならデッドストックやコンディションの良いユーズドも出回っていますので、今のうちにゲットしておくのも
良いかもしれません。。
2007年に新登場した現行モデルはRef.116710LNとなっています。
LNとはLunette Noir(フランス語)の略で、「黒のベゼル」という意味です。
耐久性に優れたブルーパラクロム製ヒゲゼンマイを採用したムーブメントCal.3186が搭載されています。
摩擦や衝撃に強いファインセラミックベゼルが採用され、リューズも大きくなりました。
ベゼル内部の3箇所にピンを組み込んで、ベゼルを回転させると1時間単位で止まる特許構造になって
いるのも大きな特徴です。
そして、GMT針にはロレックスのコーポレートカラーであるグリーンが採用されました。
ブレスレットはステンレスの無垢素材を使い強度面を高めるとともに、質感が向上しています。
さらに両側をヘアライン仕上げに、真ん中をポリッシュ仕上げにする事で高級感があります。
登場してすぐは100万円に届くほどのプレミア価格でしたが、現在相場は落ち着いてきています。
セラミックベゼルになったことで、ベゼルの色は黒のみになりました。
たぶん、赤/青、赤/黒の二色ベゼルを出すのは難しいでしょうね・・・出れば売れるでしょうが。。
近い将来、サブマリーナも同様の仕様に6ケタ化されるのでしょうが、好みは分かれそうですね・・・
僕にはちょっとゴツ過ぎるかも(汗)
同じように考える人が多いのか、前モデル(Ref.16710)の値段が上がってますね。
これからのGMTマスターの動向に注目です。
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