エクスプローラーと迷った理由
普段使いのエクスプローラーか、個性のあるミルガウスか。僕はこの二つで迷いました。どちらも日付窓のないすっきりした時計ですが、ミルガウスには色と針の形で楽しませてくれるところがあります。結局エクスプローラーを選びましたが、ミルガウスへの興味までなくなったわけではありません。
黒、白、緑のガラスを使ったGVという選択肢を眺めていた時も、僕は黒文字盤に気持ちが向いていました。目立つ仕様がいつも自分の好みになるわけではない。好きな時計を選ぶ面白さは、こういうところにありますね。
イナズマ針が、やっぱりかっこいい!
僕がミルガウスで一番かっこいいと思うのは、あのオレンジ色のイナズマ針です。シンプルな文字盤の上に、稲妻の形をした秒針が走る。きっちりした実用時計の中に大胆な遊び心があって、ほかのモデルにはない魅力を感じます。
特に黒文字盤ではオレンジ色がよく際立って、針の形がぱっと目に入ります。グリーンサファイアクリスタルのGVにも個性がありますが、僕は黒い文字盤にイナズマ針、という組み合わせに惹かれますね。エクスプローラーと最後まで迷ったのも、この針のかっこよさが忘れられなかったからです。
稲妻針のある世代、ない世代
耐磁性能を背景に生まれたモデルなのに、顔つきにはどこか愛嬌がある。ミルガウスの好きなところです。Ref.6541の稲妻針、まっすぐな秒針を使うRef.1019、2007年に登場したRef.116400系と、写真を並べると同じ名前の中にも大きな違いが見えてきます。
Ref.1019の落ち着いた雰囲気もいいですね。稲妻針がないから物足りないと考えるか、控えめな道具の顔が好きと考えるか。僕は細部を知るほど、ひとつの特徴だけでは好みを決められなくなるのが楽しいと思います。
科学と時計の接点
ロレックスの歴史資料では、ミルガウスは1956年に誕生したモデルとして紹介されています。名前は1000を表す「mille」と磁束密度の単位「gauss」に由来します。磁気への対応という目的を持った時計ですが、あらゆる強磁場で使えることを意味するわけではありません。
世代によって違う姿
初期のRef.6541、Ref.1019、2007年に登場したRef.116400系では、針や文字盤、外装の印象が大きく異なります。Ref.116400GVはグリーンサファイアクリスタルが特徴ですが、緑のガラスだけで個体の真正性を判断することはできません。型番と全体の仕様を確認しましょう。
購入候補は中古の個体情報から
現在の公式コレクション一覧にはミルガウスが掲載されていません。中古品を探す場合は、販売店が示す状態写真、交換部品、整備履歴を確認します。生産終了や希少性を理由に、将来の価格上昇を当然と考えることは避けたいところです。
磁気が気になるとき
スマートフォンや磁石の近くで精度が変わったと感じても、原因を自分だけで断定しないでください。大きな進みや遅れが続く時は、使用状況を記録してサービス窓口に相談します。耐磁モデルであっても、点検や定期的な整備が不要になるわけではありません。
ドラマに登場すると、つい時計を見てしまう
ドラマ「四つの嘘」で贈り物の時計としてミルガウスが出てきた時も、つい気になりました。「その時計を選ぶんだ!」とうれしくなるような感覚です。僕の誕生日にも誰かプレゼントしてくれないかな、なんて思ってしまいました(笑)。
映像だけで型番やガラスの仕様まで確定はできませんが、物語をきっかけに好きなモデルを調べるのも時計の楽しみ方のひとつ。現在の公式コレクションとは分けて、ミルガウスは中古市場の個体や型番を丁寧に見ていきたい時計です。